コード | 形態 | 目標・特徴 | 主食の例 | 必要な咀嚼能力 | 他の分類との対応 | カムリエ対応表 |
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カムリエ1 |
ピューレ・ペースト・ミキサー食など、均質でなめらかで、べたつかず、まとまりやすいもの スプーンですくって食べることが可能なもの |
口腔内の簡単な操作で食塊状となるもの(咽頭では残留、誤嚥をしにくいように配慮したもの) | 粒がなく、付着性の低いペースト状のおもゆや粥 | 下顎と舌の運動による食塊形成能力および食塊保持能力 |
・嚥下食ピラミッドL3 ・嚥下困難者用食品許可基準 II III ・ユニバーサルデザインフード区分4 |
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カムリエ2 |
ピューレ・ペースト・ミキサー食などで、べたつかず、まとまりやすもので不均質なものも含む スプーンですくって食べることが可能なもの |
やや不均質(粒がある)でもやわらかく、離水もなく付着性も低い粥 | 下顎と舌の運動による食塊形成能力および食塊保持能力 | |||
カムリエ3 | 形はあるが、押しつぶしが容易、食塊形成や移送が容易、咽頭でばらけず嚥下しやすいように配置されたもの多量の離水がない | 舌と口蓋間で押しつぶしが可能なもの。押しつぶしや送り込みの口腔操作を要し(あるいはそれらの機能を賦活し)、かつ誤嚥のリスク軽減に配慮がなされているもの | 離水に配慮した粥など | 舌と口蓋間の押しつぶし能力以上 |
・ユニバーサルデザインフード区分3 ・嚥下調整食3 |
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カムリエ4 |
硬さ・ばらけやすさ・貼りつきやすさなどのないもの 箸やスプーンで切れるやわらかさ |
誤嚥と窒息のリスクを配慮して素材と調理方法を選んだもの。歯がなくても対応可能だが、上下の歯槽提間で押しつぶすあるいはすりつぶすことが必要で舌と口蓋間で押しつぶすことは困難 | 軟飯・全粥など | 上下の歯槽提間の押しつぶし能力以上 |
・ユニバーサルデザインフード区分1・2 ・嚥下調整食4 |
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カムリエ5 | 特に強い咀嚼力を必要とすものが含まれていないもの | 天然歯または義歯による咀嚼が必要だが、やわらかさまとまりやすさに配慮したもの | 軟飯 | 天然歯または義歯による咀嚼が必要、口腔内でのまとめあげる力が必要 | 軟飯 |
評価者:日本歯科大学 教授/日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニック院長 菊谷 武